夢ってなに

「自分の夢ってなんなのだろう?」

多くの人が悩むことではないでしょうか?

 

自分の夢がわからない

自分がなんのために生きているのかわからない

そういう空虚感が、心の隅にこぶりついています。

 

普段は、仕事をしていればそれを忘れますが、

朝起きた瞬間、テレビを消した瞬間、映画が終わってしまった瞬間、

言葉になっていない感情が湧き起こります。

 

そもそも「夢」とはなんでしょうか?

お金持ちになること?

有名になること?

アイドルみたいな華やかな存在になること?

 

夢とは、雲をつかむように、叶わないことなのでしょうか?

 

私が考える「夢」とは、

「見たい景色」

です。

 

自分はどんな景色を見たいのか?

 

それって、意外と素朴なんです。

 

別に有名になる必要はなくて、友達に誕生日プレゼントを送ったら、すごい喜んでくれた。

その笑顔、その瞬間の景色。

それがあれば、十分、心が満たされます。

 

映画を見た帰り道。

別れ際に手を振る景色。

 

本来、それだけで十分なのです。

 

もう一歩つっこんで考えてみます。

 

その「見たい景色」は、進化します。

 

人間は、ただ子孫繁栄の欲望を満たすだけではなく、その先を願うようになりました。

 

その先とは、

誰かの幸せ

です。

 

本来、人間にとっての幸せとは、生き残ることであり、子孫を残すことです。

衣食住が満たされることが幸せでした。

 

鳥が巣をつくって卵を生み、子どもを育てるように、

家をつくって、子どもを産んで、育てる。

 

それが満たされることが幸せでした。

 

動物は、他種の幸せを願うことはありません。

ライオンはシマウマの幸せを願わないですよね。

 

ですが、人間は、他種の幸せを願うことができます。

それどころか、自分以外の人の幸せを見ることが、自分が幸せになること以上の幸せと感じることができるのです。

 

美味しいものを食べること以上に、

豪華な家に住むこと以上に、

家がなかった子どもが幸せそうに暮らしているのを見ることだけで、幸せを感じられるのです。

 

このように、他人の幸せに幸せを感じるようになったのが、人間です。

 

ですので、「見たい景色」を考える時、

誰の笑顔がみたいのか、

どんな笑顔をみたいのか、

その笑顔をみるために、自分が何をできたら幸せなのか、

それを考えることが、「夢」なのです。

 

その見たい景色をつくることが、生きる目的と言えるでしょう。