不登校からの復帰への9つのステップ |「段階に合わせた対処法」が回復のカギ

不登校の悩みをお持ちの親御さんへ

私は、かつて教育者として、小学生から高校生、そして、大学生や、小学校の先生の相談に乗り、一緒に悩みながら、成長してきました。

  • 小3でありながら、ひらがなを書くのが困難だった子
  • 7年間いじめにあっていた中学生の女の子、
  • 人見知りゆえに、居場所を失っていた高2の男の子
  • 目標が見つけられず、国立大学で留年した女の子
  • 大学を中退して引きこもっていた20歳、男性

など、ひどく悩んでいる子どもたちがたくさんいました。

 

そのような子どもたちも、

「先生、今日はこの文章を書写します!」

「最近、学校で友達ができました♪」

「『死にたい』という思いがなくなりました

「留年したけど、人生を考える貴重な機会になったと思います」

と、抱えていた問題を乗り越え、前に進むようになりました。

 

もし、このページをお読みの方に、以下に似たような悩みをお持ちでしたら、きっと、お役に立てると思います。

  • 子どもが不登校になり、解決の糸口が見えない
  • もしかすると、子どもが学校でいじめにあっているかもしれない
  • 親子関係がうまくいかず、どう関わっていいかわからない
  • 子どもの将来、大丈夫なのだろうか・・・

心から解決を願っているのに、明確な解決策が見えず、ただただ時間だけが過ぎていくことに、不安を覚えておられるかもしれません。

残念ながら、学校の先生はお忙しく十分なフォローができず、塾では成績を上げることが優先されるため、

きちんとしたフォローがされていないことが、多々あります。

 

「カウンセラーの言葉に傷ついた」
「塾で自信をますます失った」

という、悲しい話を聞くことすらあります。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

どこに解決の糸口があるのでしょうか?

 

この数年、不登校のお子さんのフォローをする中で、解決の糸口が見えてきました。

 

その糸口は何かというと、

「9つのステップを踏むこと」

です。

すなわち、

「お子さんが今どのステップにいて、次どのステップを上がればいいか」

を把握することです。

 

ステップごと対処法があり、その対処法を行うことで、子どもが回復し、成長させることができるのです。

そして、さらに上の段階を目指し、人として、知力、人間性ともに、成長していくことができるでしょう。

 

もしかすると、

「わが子がこうなったのは、私がダメだから」

と思われたことのある方もいるかもしれません。

ですが、私はそうは思いません

適切な知識を得て、段階的に導くのであれば、子どもを回復させ、豊かに成長させることができるでしょう。

そのために必要なのが、この「9つのステップ」なのです。

 

それでは、この「9つのステップ」とはどのようなものなのでしょうか?

不登校のお子さんが回復するための9つのステップ

私は、これまで、

  • 7年間いじめを受けていた女の子
  • フリースクールでいじめを受けていた男の子
  • 交通事故のトラウマを持っていた男の子
  • 父親からの暴力で深く心に傷を負った女の子

など、様々な子どものケアをしてきました。

また、中学受験や県内トップ高校国立大学への進学指導もしました。

その中で、どのようなお子さんにおいても、共通する9つのステップがあると感じました。

その指導の経験からまとめたものが、この9つのステップです。

  1. 過去の傷の整理
  2. 否定的なセルフイメージの修正
  3. 否定的なものの考え方の修正
  4. 自分の人生への責任の自覚
  5. 目標設定
  6. 習慣づくり
  7. 勉強の徹底
  8. 視座を高める
  9. 貢献を意識する

1 過去の傷の整理

過去の体験が、心に傷として残っています。

人間の脳は、その体験の記憶を強化してしまう傾向があります。

例えて言うなら、胸に大きなガラスの破片が刺さっていて、どんどん奥に入ってくるような感じです。

そのようなガラスの破片が、心のいろいろなところに刺さっています。

まずは、その破片を取り除く作業が必要です。

  • 過去に何があったのか?
  • 事実はどのようなものか?
  • 何が一番の傷になっているのか?

など、痛みの原因となっているものを見つけ、取り除きます。

2 否定的なセルフイメージの修正

過去の体験から、セルフイメージが出来上がっています。

「あの子に無視された。私は世界にいちゃいけない人間なんだ」

と、過去の体験から、自分を否定するようなセルフイメージを作ってしまいます。

 

そのセルフイメージに対してアプローチし、

「この世界にいていいんだよ」

「いてくれることがとても貴いことなんだよ」

と、プラスのセルフイメージを持てるようにしてあげます。

3 否定的なものの考え方の修正

また、考え方も否定的になってしまっています。

「どうせやったって無理」

「人のことは誰も信頼できない」

「学校に行く意味なんてない」

など、否定的なものの考え方を持ってしまっています。

 

それを、

「できないことをできるようにすることが、成長だ」

「自分が信頼される人になることが大事」

「どんな意味を与えるのかは、自分自身の選択」

というように、理にかなった考え方に修正します。

4 自分の人生への責任の自覚

ある程度、回復して来た時、1つの壁にぶつかります。

それは、「このまま楽をしていたい」という気持ちです。

それまでは、1人でいることが苦しくて、回復を目指していましたが、ある程度回復してくると、現状に心地よさを抱くことがあります。

  • 勉強しなくてもいい
  • 嫌な人とは関わらなくてもいい
  • 昼夜逆転で、自分の好きなことができる

と、今の状況に安住したくなる誘惑が起きます。

学校に行けば、怖い思いをしますし、勉強をするのがしんどく感じます。

それに比べれば、今の状況のままの方が楽なのです。

甘えていたくなります。

 

ですが、それでは人生やっていくことはできません。

自分の人生に自分で責任を持ち、自分で自分の道を切り拓いていく、決断が必要です。

甘えるのではなく、自分の人生を歩むために、自ら困難の中で成長することを選択できるようになる必要があるのです。

5 目標設定

ここまで来ると、だいぶ心の状態が整っています。

  • 将来、どうなりたいのか?
  • どのように成長していきたいのか?
  • そのために何をすればいいのか?

など、目標を設定します。

6 習慣づくり

その目標に基づいて、良い習慣を作ることがとても大切です。

  • 早寝早起き
  • 読書の習慣
  • 勉強の習慣
  • 感謝の習慣
  • お手伝いの習慣

など、自分を成長させることのできる習慣を作ります。

7 勉強の徹底

習慣ができてしまえば、あとはひたすら勉強です。

21世紀は知識社会がますます進んでいくので、勉強は避けて通れません。

学校の勉強だけではなく、自分の興味のある分野に関しては、大学生以上になれるくらい、専門性を身につけます。

8 視座を高める

専門性を身につけるだけでは足りません。

他の分野との関連性を考えたり、組み合わせて新しい考え方を生み出すなど、視座を高める必要があります。

9 貢献を意識する

そして、自分の専門性と、他の分野との連携により、どのように社会に貢献していくか、そのために、どのような勉強をしていく必要があるかを考えます。

 

不登校解決の糸口は、この「9つのステップにある」

以上のように、子どもの回復と成長には、「9つのステップ」があることがわかってきました。

不登校の解決のためには、お子さんが、「このステップのどこにいるのか」をまず見極めなければなりません。

しかし、多くの場合、どこにいるか把握できず、次に向かうべきところがわからないのです。

 

すると、どうなるか?

 

いきなり6番目、7番目を指導され、無理な状態が続いたり、

もしくは、カウンセリングを受けて3番目までは来れても4番目、5番目の指導を受けないために

それ以上の回復が起きないのです。

 

ですので、この9つのステップに沿って、1つ1つ課題を解決していくことが、不登校から復帰のための近道になると実感しています。

まずは、お子さんがどの段階にいるのか、観察してみてください。